温泉開発

温泉探査(源泉調査)

温泉の多くは岩盤に存在します(砂礫層に含まれてる場合もあります)。 岩盤は一般的に水を通さない地層ですが、断層などによって有効な割れ目がある場合は、その隙間に温泉を含んでいます。 よって、温泉探査は地下深くの断層を探すことが主要な目的となります。

まずは、温泉が欲しい地域の地質を把握することが重要です。 既存資料調査(地質、断層、既存源泉)や地表踏査を行います。

次ぎに、地下深部の断層を探すため様々な物理探査を行います。放射能探査、電磁探査、電気探査などです。 これらの結果を総合的に解析して、地下の地質が何でできているのか、温泉はどの地層に含まれているのか、 断層の場所や深さなどを考察し、温泉を掘る位置・深さを決定します。

温泉開発フロー

既存資料調査

現地調査を実施する前に、調査地の地質構造および周辺の源泉について資料調査を行います。 地形図や地質図から調査地に分布する地質や活断層の位置を確認し、周辺の源泉データから温泉の 賦存層について検討します。検討結果をもとに、適切な調査項目を選定し、調査計画を立案します。

資料調査
 
地質図活断層・温泉分布

空中写真判読

主に活断層に関連した岩盤の裂カ系を対象として、断層位置の検討を目的として実施します。 空中写真を立体視し、断層によって形成された線状構造(リニアメント)の判読を行います。

空中写真判読
リニアメント

地表地質踏査

実際に現地を歩き地表に露出する地層を観察します。 調査地に分布する岩盤の種類や分布、特に断層破砕帯や亀裂に注目して調査します。 また、破砕帯に関連した湧水の有無や温泉の兆候があるかについて調査します。
これら地表踏査結果は、後に実施する物理探査の解析や総合解析の基礎資料とします。

地表踏査地表踏査

物理探査

電気探査

電気探査は地下の電気的性質を測定し、地層の種類による比抵抗値の違いを利用して、地層の区分を行います。 測点の地下を深度方向に探査する垂直探査と、側線に沿った地下断面を二次元的に探査する水平探査などがあります。 探査深度は最大300m程度です。
温泉開発では、浅層部に冷たい地下水がある場合に開発の妨げとなるため、主に浅層部分の堆積構造を把握するために実施します。
また、温泉水の帯水層深度が浅い場合や、断層構造の把握のために利用します。

電気探査電気探査

電磁探査

電磁探査は地下深部の地質状況を把握するために実施します。 探査深度は電気探査より深く、最大で2000m程度になります。 電磁場を用いて大地の比抵抗を調査することにより地下地質構造を推定する探査方法です。
CSAMT法、MT法、TDEM法、VLF法などがあります。

電磁探査
 

放射能探査

主に活断層によって形成された地下深部へ連続する亀裂を対象として、断層破砕帯などの断裂系を調査します。 放射能探査は岩盤の割れ目から上昇してくる自然放射能を3種類に分けて測定し、 その比率の変化から、破砕帯の位置や割れ目の状態を評価します(三核比法)。 温泉水を含む可能性がある開口した割れ目を検出し、掘削地点の検討に利用します。
広域を調査するカーボーン(自動車法)、精査を行うマンボーン(徒歩法)などがあります。

放射能探査
放射能探査
 

井戸設計

温泉探査結果から、温泉の貯留構造、熱源、湯量や泉質について評価します。 温泉開発の可能性について判断し、「温泉開発適地の選定」、「温泉井の設計」を行います。

井戸設計

許可申請

温泉探査が終わり、掘削位置・井戸の構造が決まれば、温泉掘削の申請(土地掘削許可申請)を行います。 温泉の掘削には、温泉法により都道府県知事の許可が必要です。 土地掘削許可申請を行い、知事の許可を受けて、温泉を掘削することができます。
申請内容を審査する審議会(長野県環境審議会温泉審査部会)は年に2~3回の実施頻度です。
また、申請書の提出から許可まで、2か月ほど時間がかかります。 余裕を持った開発スケジュールが必要です。

温泉開発スケジュール
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